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今回は、短時間で昇温でき、しかも超低価格な小型ガス窯についてレポートします。色々と工夫しながら小型のガス窯を作ってきましたが、なんともうまくいきません。ある程度大きな窯ならば容易に昇温できるのですが、小型となるとやはり電気窯が適しているようです。調べていると、セラミックウールを使った小型のガス窯に出会いました。小さなバーナーで、わずか3時間で本焼きができるとのこと。どのようなものか手に入れたいところでしたが、かなり怪しくもある。
ネットオークションで、古い商品ですが、未使用の窯と出会いました。「ドリームキルン2」という名前で、1万円くらいの商品でしたので、落札してみました。
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燃焼筒・炉蓋
(大・中)
(内径36cm・30cm)
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| 燃焼筒・炉蓋 (小) (直径17cm) |
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炉台
(直径42cm)
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台座
(60cm×30cm)
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| 煙道 |
| 遮断版 |
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炉口
(30cm×30cm)
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・バルク・硬化剤
・補修材
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以上の部品がかなり大きな箱に入って到着しました。説明書は入っていません。これらは「イビウール」と呼ばれるアルミナとシリカを主成分に、高温で融解、繊維化された耐火材・断熱材だそうです。 軽いのですが下手な持ち方をすると壊れてしまいそうな感じです。触ると手が白くなります。すえつけたらそのまま動かさずに使用するのがよさそうです。
どうやらこれらを積み重ねるだけで使用できるようです。以前イソウールボード(900×600mm×25mm)を25000円も出して購入したことがありますが、耐久性の違いは別として、耐火度は同等。販売当時は高価だったのでは?
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| 組み立ててみます |
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| 台座の上に炉口と遮熱板を乗せてみます。手前に見える隙間にプロパンバーナーを差し込んで固定し、遮熱板を被せて使うようです。適合バーナーは20000円くらいするようなので、またいつか購入することにします。 |
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全部積み重ねると右上のようになります。炉台の上に燃焼筒、炉蓋、さらに燃焼筒の小さいものと炉蓋、煙道を載せ、煙突となるようです。 サイズは約83㌢×59㌢×53㌢、重量23.5kgとなります。
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| 炉は燃焼筒(大)の中に(中)を入れてそれぞれに蓋をして使うようです。説明書がないので手探りです。 |
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| 素焼きをしてみました |
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専用のバーナーがないので、とりあえず、いつも使っていた「kinari」のバーナーを使ってみます。
このバーナーは専用のものと比べて非力なので、うまく温度が上がるかどうか?
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土台は耐火煉瓦で代用します。熱電対は以前350円で購入した中国製のものを使います。
はじめてなのでゆっくりと温度を上げていきます。おそらくは窯の温度を上げていくにつれ、窯自体も焼け締まっていくものと思われます。慎重に。
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このように煙道をずらしながらダンパーの機能を確かめています。このように煙道を動かさず、全開にしていると、300℃付近で温度の上昇が止まるようです。
しかし形状も鑑みて、この絶妙の位置は設計時に試行錯誤を繰り返した作者の苦労が伝わってきます。
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| 非力なバーナーではありましたが、能力の余裕をもって、2時間半で800℃達成。これはなかなかの窯でございます。この窯が10000円なら、自作窯につぎ込んできたお金はいったい何だったのか!と思いながらも、これをヒントにもっと安価な窯を自作したいと企む自分が恐ろしい。 |
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無事に素焼きができていました。今回は3時間近くかけましたが、何の問題もありませんでした。
普通に火を小さくしても200℃に昇温するのに10分くらいしかかからないので、これは問題です。窯に張り付いてバーナーの調節をしつつ焼成しなければなりません。しかし、そこがむしろ面白い!
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| 色々と試し焚きをしてみましたが、還元焼成がうまくできません。確かに専用のバーナーがないので正常な使い方をしておらず、小さなバーナーに対して焚口が大きすぎるのではないか、2次空気が取り込まれすぎているのではないかという疑問がわいてきました。そこで適すると思われる大きさの穴をあけた断熱耐火煉瓦を使って焚口を狭くしました。結果、温度の上昇が早くなりすぎてヤバイ感じです。ガスの消費量は抑えられるのですが。還元焼成にするのはムズカシイ。 |
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| サイト工事中 |
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