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陶芸温度計の自作 [工作]

 今回は、かつて自作の電気窯を作った時に使用した、これまた自作のデジタル温度計について詳しく紹介いたします。
 自作とはいっても秋月電子通商から通販で購入したキットを使ったもので、私のオリジナルではありません。
 お金をかけずに陶芸を楽しむには窯も温度計も、小道具に至るまで作ることが可能なものはすべて作らねばなりません。この苦労も楽しみのひとつでした。
 
ondokei.jpg ondokeiI1.jpg
 
 これが秋月電子通商から送られてきたキットです。9Vの四角い電池を電源として使います。
   -200℃~1250℃まで測定できるということです。熱電対がついていませんので別に購入する必要があります。 
 本来このキットはー40度~100℃を測定するために設計されているのですが、部品を変えることによって測定範囲を変えるということです。 
 ICL7136CPL(A/Dコンバータ)と三端子IC温度センサー、LCDディスプレイが主な部品で 割合と正確に温度がはかれます。これらをICソケットにはめ込んだり、ダイオードや抵抗、コンデンサーやポテンションメーターを基板にはんだ付けします。 
 基板にはんだ付けするのがやや面倒ですが、中学生でもできる作業です。 
 
ondikeiF1.jpg  このような小さな基板を使います。ICソケットや、その他の部品をまちがいなく取り付けられるように、親切な作りになっています。
 説明書に書かれていることをよく理解し、一つずつ確実に取り付けていけば、とりあえずキットは組みあがります。
 基盤は2枚ありますので、スペーサーを挟みます。
    
ondokeiA2.jpg
 木箱の中に組み上げたキットを収めました。熱電対につなぐ端子と電源スイッチは別購入です。  
 写真のように木箱の蓋に端子とスイッチをボルトで固定し、導線で基盤とつないではんだ付けします。  
    
ondokeiC1.jpg  裏側から見た状態です。キットは説明書通りに作れば、まず間違いなくできるのですが、ここは自分で考えてやっていかなければなりません。
 
私などは、持ち合わせの導線が細かったのではんだ付けしてもいつのまにか切れてしまい、基盤づくりに失敗したのか部品が壊れているのかテスターをあてて調べたり、悪戦苦闘でした。 
    
ondokeiD1.jpg   ondokeiE1.jpg  バーナーで熱電対をあぶると836℃ を表示しています。 
    
ondokeiO1.jpg
ondokeiP1.jpg 
 今度は氷に塩をかけてから温度をはかってみると、ちゃんと氷点下を表示しています。
 熱電対とキットを合わせて3000円くらいなのは納得。  
 何よりも自作は「おしゃれ」で「かっこいい」です。 
    
 いろいろ試しましたが、1500円程度で販売されている温度計よりは正確だと思います。ただし800℃までの話で、それ以上の温度も測定しますが、R式の温度計の測定値と比べて誤差が50度以上ありました。
 また、熱電対も今回使用したようなおもちゃでは高温の測定にかなりの誤差が出ることもわかりました。K式の本格的な熱電対も、4000円くらいで手に入れることができますので、熱電対にもこだわりたいものです。

タグ:陶芸温度計
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